別れの惜しみ方が下手だということ
先日、そこそこ仲良くしてくれていた派遣さんが仕事を辞めました。
いまの職場では、最後の日は、定時後に辞める人がみんなの前で一言挨拶をして、記念撮影をして、その後ひとりずつに挨拶をして、帰る、という流れがあるんですけど、その一連の流れを見送る側のわたしはどうしてもうまくできない!
自分が所属している組織から人がいなくなるのって、そういえば社会人になってから始まるイベントのひとつだよなぁ。
学生のときも、転校とか、学校を辞めるとか、人がいなくなることはあるけど、やっぱり社会人になってからのほうが辞めるイベント(?)は多いよね。
学生の頃のお別れイベントと言えば卒業式で、それはみんながいなくなるからみんなでワイワイ寂しがればそれで良かったんだけど、社会人になると、辞めるのはだいたいひとりで、自分はその場に残るわけで、なんというか、別れをうまく惜しめない自分が残念です。
こういうのは上手い、下手ではなくって、その人との親密度だとは思うんだけど、上手な人は本当に上手だと思う。
ちゃんと別れを悲しめるのって、人とちゃんと付き合ってきた証だと思うし、人とのつながりを大切にする人だと思うので、心の底からうらやましい。
わたしが数年前に地方から東京に転勤するときに、「送別会しよう」とか企画してくれたり、餞別をくれたり、最後には泣いて送り出してくれたりした後輩がいるんですけど、それはわたし自身本当にうれしかったし、自分もこうなりたいなぁと思ったものです。
それなのにわたしときたら!
記念撮影が終わったらみんなでワイワイするのが普通なのに、どうしても溶け込めない!
サッと自席に戻ってしまう!
大した仕事もないくせに!
お別れの挨拶も「あっ、お世話になりました~」ぐらいのあっさりした挨拶になってしまう!
お別れが悲しい気持ちはあるのに!
退職する人にとってわたしが一番仲良かった存在ではないし、わたしごときがその人にとっての最後という大事な日にしゃしゃり出ては邪魔だろう……となんとなく気が引けてしまったり、お別れを言うのが気恥ずかしかったり、単純に職場で雑談するのが苦手だったり、そういうもろもろが積み重なって、あっさりした全然別れを惜しまない感じになってしまうんだよな。
例えそんなに深い仲でなくても、自分だったら最後の日にいっぱい話しかけてくれたらうれしいんだから、それを人に返したいんだけど、うまくいかないです。
そして、お別れを言うのが苦手なことに加えて、わたしはお祝いを言うのも下手です。
先日職場でパパになった人がいるんですけど、「おめでとう!」を言うタイミングを完全に逃してしまって、結局言えず仕舞いでした……。
産まれた情報を大々的じゃなくって、近くで世間話してるのを小耳に挟んだという状況だったので、改めて祝うのが気恥ずかしくて言えなかった……。
職場の人お祝い上手な女性は、その人が近くを通りかかったときに「産まれましたか?おめでとうございます!!」ってソッコーお祝いしていた。
ううう、すごいよぅ。
わたしはそろそろ産まれるってことを知っていたし、産まれる直前だから仕事を数日休んでいたことも知っていたのに、「産まれましたか?」って質問してもいいものか悩んでしまって、結局いつも通りの仕事の話しか振れなかったです。
こういうところがわたしは本当にダメ。
まぁ、わがままを言うなら、ちゃんと報告してほしいんですけどね。
何かあったのかも……という余計な気を揉んで聞けなかったというのもある。
ともあれ、もうちょっと人に興味を持つようにして、もうちょっと人に突っ込んでいく姿勢が大事なのかもしれない。
だいたい自分のことにしか興味がないのがよくない。
最近こういったことがほんっとうに多いので、反省しているのでした……。