Yukina's Orangedays Diary

最近は子育て記録です。

石橋美術館<洋画家たちの明治>展感想

石橋美術館であってる<洋画家たちの明治>展にいってきた。

メインは高橋由一の鮭です。チケットも鮭です。

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ベタだけど、黒田清輝の<針仕事>がとても良かった。光に溢れて綺麗。そして高橋由一は<鮭>も良かったけど、となりに展示してあった<鯛>も捨てがたかった。魚いいよ、魚。

おもしろかったのは、当時(明治)は写真が普及し始めた時代ではあったんだけど、まだまだ絵画>写真だったので、いかに色彩まで正確に描けるかが重要だったっていうこと。

写真はまだ白黒だし、もちろんいまみたいに画質がいいわけでもないから、そりゃ油絵が普及し始めたら色彩は表現できるわリアルに描けるわで、絵画がより正確さを求められていたのかもしれない。

とは言っても青木繁の絵なんかは精密な作品もあるけど、<海の幸>はあえて未完成っぽくしてそれを作品として出してるんだから、一概に正確な描写=素晴らしい!ってわけでもないのかもしれん。

ところで、わたしは美術館では音声ガイドを必ず借りるんだけれども、借りない人のほうが多いのかな。大学生のときは「わたし美術学んでるんでガイドなんていらないし。美術は感じるものだし。説明ばっかり聞いても意味ないし」といった阿呆なことを考えていてガイドを借りたことが一度もなかったけど、最近やっととんがった精神が(たぶん)丸くなり、「なんにも知らないで作品をみるなんて駄目だ。ある程度知識がないとなにも感じ取ることができない」ということにやっと気が付きました。でも音声ガイドってちょっと高いよね。たかが500円、されど500円。数年前にルーブル美術館いったときも音声ガイド借りてみれば良かったなあなんていまさらちょっと思う。

そして美術館は主にひとりで行くことが多いけど、人と行ったほうが断然おもしろいんよね。自分と違う感じ方に出会えて楽しい。なかなか予定と好みが合う人を見つけるのが大変なんだけどね(というかついつい面倒くさがってしまって誰も誘わない)。

来月また東京遊びに行くから美術館ちょっと回りたいな。