「印象派を超えて 点描の画家たち」展、感想
国立新美術館で開催されている「印象派を超えて 点描の画家たち」展に行ってきた。
モネ、スーラ、ゴッホ、モンドリアンなど豪華ラインナップでお腹いっぱい。
点描の画家といえばスーラでしょ!と思っていたけど、意外とたくさんの人が点描画を描いていておもしろかった。
スーラの点描はかなり細かく描かれていて、人間の目で見える、点としての光を科学的に分析しようとしているっていうのよくわかる。
その代わり人間や自然の動きが硬くて無機質な感じなんだよな~。
暖かな風景の絵なのに冷たい雰囲気で不思議。
点描といえばその印象がすごく強いんだけど、一口に点描といっても、スーラみたいな細かな点で表現している画家もいれば、ゴッホみたいに大胆な表現をしている画家もいるので、点描画と一括りにすることはできないのかも。
ゴッホの絵は大迫力だったな~。
絵がうねうね動き出しそうで。
シニャックも最初はスーラとそっくりの絵を書いているのに、途中からモザイク画みたいになってた。
わたしは後半になればなるほど好きだったかな。
それと意外と好きだったのはモーリス・ドニとヨハン・トルン・プリッカーの作品。
今回の展覧会では宗教画はほとんどなかったんだけど、モーリス・ドニはこの時代にキリスト教画を描いていて、それがなんとも言えない怪しい雰囲気を出してて印象に残った。
点描画とは言えないような気もするけど。
ヨハン・トルン・プリッカーは名前も初めて聞いた画家で、誰だよこいつなんて思ってたけど、抽象画とまではいかないまでも、点と線でちょっとお洒落な絵を書いていて好きだった。
展覧会最後に展示されていたモンドリアンは今回の展覧会の中ではちょっと浮いてたなー。点描そんなに関係なくないか?(笑)
でもモンドリアンといえば大学生のときにレポートでかなり苦しめられた記憶があるので今回初めて見れてうれしかった。
東京では豪華な展覧会がいっぱいあって楽しい。
ターナー展見逃して悲しい。