カラヴァッジョ展@国立西洋美術館 感想 マグダラのマリア大好き!
カラヴァッジョ展行ってきました。
春の上野公園は賑やかで良いですね。
ほぼ散った桜を見ながらお弁当を食べました。
カラヴァッジョの《法悦のマグダラのマリア》がすごく良かったです。
真っ白な顔に半開きの目から流れる涙、青ざめた唇、背景はカラヴァッジョらしく真っ暗で何も描かれず、マグダラのマリアがだけが光り輝くように浮かび上がって、悲しみと死の雰囲気でいっぱいなのに、このエロさよ!
俗っぽい言い方をすると、未亡人の色気みたいなのが溢れ出していて、だからと言ってその色気だけをことさら強調しているのではなく、ちゃんと悲しみが押し出されているのがカラヴァッジョの《法悦のマグダラのマリア》のすごさだよなぁ。
『マグダラのマリア』は展示の仕方もおもしろくって、同時代の他の画家の『マグダラのマリア』2枚と比較できるようになっていました。
隣のジェンティレスキの《改悛のマグダラのマリア》は、エロさしかなくて逆に清々しかったですね。
いや、もうこれ完全にマグダラのマリアにかこつけてエッチな絵を描きたかっただけでしょ。完全に逝っている女性の絵やん…と思うのはわたしの心が汚れているから?いや、絶対そんなことはない!
ジェンティレスキの作品は、《スピネットを弾く聖カエキリア》も良かったです。
柔らかい光を描くのが得意なのかな。
さらにその隣のグエリエーリの《改悛のマグダラのマリア》は、マグダラのマリアというより美しい女性の絵を描きたかっただけのような感じ。
エロさも悲しみもない、美しい、平穏な生活を送るマグダラのマリア、こんな描き方もあるんだなぁ。
6/12までです。