『ルーヴル№9』展@森アーツセンターギャラリー感想 漫画は美術館に展示するものなのか?
『ルーヴル№9』展@森アーツセンターギャラリーに行ってきました。
「第9の芸術」と位置づけられる「漫画」でルーヴル美術館を表現するというプロジェクトです。
おもしろい企画だったけど、やっぱり漫画は美術館で見るものじゃないよね、という印象です。
この作品がTwitterなどで拡散されているせいで、わたしはこういった作品がたくさん展示されている展覧会だとばかり思っていたんですけど、実際はほぼ漫画の原画の展示でした。
漫画の原画って、美術館でふむふむ見るものじゃないし、どちらかと言うと完成した漫画を読むほうが大事じゃないですか?
よっぽど好きな作家がいれば原画も価値あるものかもしれないけど、わたしの思い入れのある作家さんが出品していたわけでもないし、漫画に限らず絵画の素描の展示もわたしは「完成品の下書きでしょ?」とか思っちゃうので、ちょっと物足りない展覧会でした。
原画があったすべての作品の漫画が販売されてもいなかったし(一部は売っていました)。
松本大洋さんの『ルーヴルの猫』があればちょっと欲しかったけどなぁ。
あと、上の写真の作品も、「さぁ!写真撮れますよ!ぜひお撮りください!ネットで広めたいでしょう?」みたいな感じで展示されていたのでちょっと萎えました(係員さんが「写真はこちらでお撮りください」って勝手に誘導してくる&「SNSに投稿しよう!」みたいな張り紙がある)。撮ったのでわたしの負けですけどね!
やっぱり自然と写真が取りたくなるような展示がいいよね…。
音声ガイドは神谷浩史さん。
物語シリーズ好きなので、「阿良々木くんの声だ!」と興奮しました。
そして阿良々木くんのガイドも変な興奮気味でおもしろかった、というか今回の展覧会ではそのガイドしか印象に残ってないですね…。
企画自体はおもしろかったんだけどなぁ、原画以外の展示がもっとほしかった展覧会でした。
もうすぐ終わります。
9/25まで。