『ゴッホとゴーギャン』展@東京都美術館 感想
会期が12/18までで終了間近だったので、慌てて
終了間近の土曜日だったから混むかなと思ったけど、開館同時ぐらいに到着したところ、入口付近は混んでたけど、中に入れば中盤ぐらいからはゆっくり鑑賞できました。
ゴッホの作品はやっぱりアルルから入院してなくなる直前までの絵が最っっっ高。
あの絵の具をベタッと塗りたくった感じが、ゴッホの不安定な精神状態と相まって大好き。
今回の展覧会で一番好きだった作品。
《刈り入れをする人のいる麦畑》
麦をこんな風に絵の具が盛り上がるぐらい塗りたくって画面一面に表現するなんてありますか…。
色彩がまぶしいぐらいだったなぁ。
黄色が鮮やかだけど、背景は淡い色合いで穏やかな風景。
でもベタ塗り黄色の麦のおかげでただの穏やかな風景画、とは言えないところが良いです。
今回は『ゴッホとゴーギャン』展だったんですが、正直ゴーギャンはグッとくる作品は少なかったかな。
タヒチでゴーギャンが描く現地の宗教とキリスト教が混じり合った不思議な作品が結構好きなんだけど、今回の展示ではそういった宗教的なものが少なかった気がする。
唯一好きだった作品。
ポール・ゴーギャン
《ブドウの収穫、人間の悲惨》
これとか妙に不気味で好きなんだけど、ゴーギャンのもっともっと変な作品が見たかった!
今回の展覧会ではゴッホが圧倒的過ぎたね。
でも展示形式はゴッホとゴーギャンが一緒に暮らす前、一緒にアルルにいるとき、別れたあと、晩年、みたいな感じで、2人の作品が時系列に並べられていて、とてもわかりやすかった。
ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ
《祈りを捧げる少女聖ジュヌヴィエーヴ 》
この作品のことが好きなのは、確か大学のときにこの画家の似たような作品を研究している先輩がいたんですよね。
それが印象深くて今回目に留まりました。
『ゴッホとゴーギャン』展、東京会場は終わってしまったけど、年明け1/3から愛知県美術館に巡回するそうです。
画像もここからお借りしました。