スーパー歌舞伎II(セカンド)ワンピース 感想
行ってきました!
スーパー歌舞伎セカンドワンピース!
ワンピース歌舞伎は2015年に新橋演舞場公演を見たので2回目。
前回もとても楽しかったので、
今回もまたバージョンアップしてるんだろうなぁと楽しみにしていました……ところに、主演の猿之助さんの怪我です。
最初にニュースを聞いたときは、
猿之助さんの明るいメッセージを見て、
軽い骨折ぐらいかと思ってたのに、
左腕を複数箇所骨折、手術も複数回行うらしい……。大怪我ですね……。
そんな中、前向きなメッセージを残してくれた猿之助さんの思いですよ!!
もともとわたしは今回猿之助さん主演バージョンではなくて、
特別マチネの右近くんバージョンのチケットを取っていたのですが、
猿之助さんはシャンクスで登場する予定だったし、
ワンピース歌舞伎を作り出した猿之助さんにはやっぱり舞台にいてほしかったのでショックでした。
どんな舞台になるか不安も感じていたんですけど、
結果として、そんな不安もぜーんぶ吹っ飛ばすとてもとても楽しい舞台でした!!!!!
猿之助さんは見事に若手の役者さんに託されたんだなぁと感激です。
全体的な感想から言うと、
まず、前回のワンピースより派手さが増していました。
ハンコックなんて完全に小林幸子だったし笑、
登場人物も随分増えていました。
バギーとかクロコダイルとか、頂上決戦らしく華やか!
あれ、2015年はいなかったよね……?いたっけ……?いたらごめんね……。
わたしは今回花道のすぐ近くで見たので、
迫力も感動も以前より数倍増し!
派手さが増したと感じたのは、
良い席で見たおかげでもある。
というか、完全にそのせいだよね笑。
花道の近くって本当に最っ高でした……。
巳之助くん演じるボンちゃんの姿を、
表情までしっかりと見ることができたおかげで、
熱演っぷりがヒシヒシと伝わってきて、
感激もひとしお。
動きの切れ味がものすごいよ……。
前回ワンピース歌舞伎を見たときは完全にサンジ(隼人くん)推しだったんですけど、
今回はこんなに近くでボンちゃんの姿を見たせいで(ボンちゃんはとにかく花道で活躍する)、
いまめっちゃ巳之助くん好きです。
歌舞伎役者さんってすごいんだなって、
当たり前のことをしみじみ感じてしまいました……。
いっつも遠い安いお席で観劇することが多いんだけど、
たまには贅沢して花道の近くがいいね。
本水での立廻りは相変わらずのど迫力。
水を避けるようのビニールが配られるぐらいの近くのお席で最高。
残念ながら水はかかりませんでしたが……(かかりたかった)。
あれって改めて思うけど、めちゃくちゃ危なくないですか!?
水が滝のように流れている階段に立ち上がってポーズ決めるって、
滑ったら大怪我じゃないのかな。
そんな状態の中、ビシッと決めてくれたイナズマ(隼人くん)とボンちゃん(巳之助くん)!!
拍手喝采でした。
二幕目のラストは右近くんの宙乗りと、
ライブのような音楽で大盛り上がり。
前回は二階席だったので気がつかなかったんですけど、
一階席は本気のファンが多くて驚きでした。
グッズに身を包み、役者さんたちにキャーキャー黄色い歓声!
完全にライブじゃん!
今回のワンピース歌舞伎では、舞台を盛り上げる専用グッズのタンバリンなんかも販売していて、
これを叩いて会場全体を盛り上げるような形式になっていました。
実を言うと、こういった演者と観客が一体になる(ならざるを得ない)ような演出は、
わたしはちょっと苦手なんですけどね……。
わたしは舞台は舞台として見たいし、
観客に盛り上がらせて、
舞台がすごく盛り上がったように見せる演出は、
なんとなく見せかけのような気がする。
いや、盛り上がったんですけどね。
手拍子ですらちょっと怯むのがわたしですよ!
それは置いといて、今回は隼人くんのマルコも宙乗りしてたね。
これも盛り上がったしかっこよかった!
そしてなにより今回ルフィとして主演の右近くん。
お恥ずかしながらわたしは知らない役者さんだったんですけど、完全にルフィを演じ切っていました。
歌舞伎どころか演劇全体でさえ、まだまだそんなに見たことがないので、
役者さんのどこが良いとかここが違うとかよくわからないんですが、
正直、猿之助さんと遜色ないぐらい完璧だったとわたしは思います。
演出は猿之助さんなので、ワンピース歌舞伎自体が猿之助さんの功績なんだけど、
演技だけで言えば右近くん最高でした!
早替りも宙乗りも立ち廻りもパーフェクト。
猿之助さんがいない中、本当に大変だったと思います。
おつかれさまですと言いたい。
総じて、とっても楽しい舞台でした。
ワンピースの頂上決戦以外もいつか見てみたいな。
パンフレットで、「尾田栄一郎先生にワンピースの歌舞伎オリジナルを書いてもらいたい。」みたいな話題も出てて、
それもおもしろそうだなと思いました。
おつかれさまでした!