『バベルの塔』展@東京都美術館 感想
ブリューゲルの《バベルの塔》は2つあるらしく、通称『大バベル』と『小バベル』と呼ばれているとか。
今回展示されていたのは『小バベル』。
有名な作品なのでもちろん知っていたけれど、予想以上に細部まで描きこまれていてびっくり。
だけど小さな作品なので、ものすごく衝撃を受けるほどではなかったかな……。
というか、今回の東京都美術館の展示の仕方にわたしは不満があるよ!
『バベルの塔』展と謳っているくせに、バベルの塔がなかなかなかなか出てこない。
展示されているのは結局一番最後かよーっ!ていう。
今回の展覧会のメインの作品だから、最後までとっておく&展示スペースの関係もあるんだけど、バベルの塔を楽しみに見に行っているわたしとしては、いつバベルの塔が出てくるか気になって、他の作品に全然集中できなかった……。
せめて中盤ぐらいで展示してください……。
そして、バベルの塔以外の作品が版画ばっかりでイマイチ。
いや、版画の内容はとてもおもしろいんだけど、バベルの塔が気になっちゃって、「いつまでこんな版画を見なければ……?」と思ってしまった。
版画もちゃんと見れば絶対おもしろかったのに、もったいないことをしてしまったなぁ。
しかも、展示が一番最後だから、めちゃくちゃ疲れているという笑。
美術館って結構体力つかうんだよね。
だいたい展覧会の最後はぐったりで、あんまりゆっくり見る余裕がない[emoji:e-259]
ブリューゲルの作品はとても好きなので、もう少し下調べしてもよかったかも。
ちょっと前に三菱一号館美術館で開催されていた『プラド美術館』展で、ブリューゲルの小作品がたくさん展示されていて、それはどれも細密、そしてテーマがおもしろくて好きだった。
今回の『バベルの塔』展は、平日の真っ昼間に行ったので、全然混んでいませんでした。
ゆっくり《バベルの塔》を鑑賞できたのはよかったです。
あと、解説がとても丁寧でわかりやすかったのはうれしかった!
小さい作品だし、ちょっと離れた位置でしか鑑賞できなかったんだけど、近くに拡大図みたいなのも置いててくれて、細かいところを確認するのに役立ちました[emoji:e-257]
7/2まで!