至上の印象派展ビュールレ・コレクション@国立新美術館 感想
至上の印象派展ビュールレ・コレクション@国立新美術館に行ってきました。
至上の印象派展 ビュールレ・コレクション|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
国立新美術館はいつ行っても写真を撮ってしまう。
この曲線になった建物がお洒落でかっこいい。好き。
土曜日のお昼11時半ぐらいに美術館に着きました。
そこそこ人は多かったんだけど、混んでて絵が見えないほどではないし、展覧会場自体が広いのでゆっくり鑑賞できました。
展覧会は想像以上に!とても!良かったです。
印象派の展覧会は日本でそれはもう何度も開催されているので、正直、ちょっともう見なくても良いかなと思っていたんですけど、やっぱり行って良かった。
印象派はやっぱり色彩が鮮やかで、歴史的知識とか宗教的知識がないとよくわからない絵画と違って、素直に見て楽しめるので好きです。
特に今回の展覧会は『印象派展』とタイトルがついているけれど、ビュールレさんのコレクションなので、印象派だけじゃなくて、モダンアートまで楽しめたので大満足でした。
展示作品も有名な画家の作品ばかりで、しかも下絵とか版画なんてほぼない、大作ばかりだったので、これも満足度が高い要因かな。
好きだった作品をいくつか。
カナレット≪サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア≫
実物は大きいしとにかく線が細かくて綺麗。
そして何より、隣に展示されていた同じ風景の作品との比較がおもしろかった。
ポール・シニャック≪ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝≫
同じ風景なのに、200年経つとこんな絵の表現になるの本当に不思議だしおもしろい。
そしてやっぱりゴッホの作品は抜群に目を引いてしまう。
東京新聞:全64作品紹介 至上の印象派展(24) フィンセント・ファン・ゴッホ「日没を背に種まく人」:至上の印象派展 ビュールレ・コレクション:イベント情報(TOKYO Web)
画像じゃ全然伝わらないんだけど、絵の具が盛り上がるほど塗りたくっている太陽がまぶしいくらい。
よくゴッホは「浮世絵に影響を受けた」って言われてて、「浮世絵関係なくない?」って作品にもそう言われてることも多い気がするので、その「影響を受けた」って言い方があんまり好きじゃなかったんだけど、この作品は明らかに影響を受けてて驚きました。
画面を横切る木がそのまんま浮世絵だね。
そして、印象派の流れから、点描表現、ゴッホと来てからのモダン・アート。
この展示順だと、次第に色彩を重視していく大胆な絵画表現になっていく流れがすごくわかりやすくて良かったです。
てゆーか、ビュールレさんはよくこんな満遍なくきれいな流れで作品を集められたなぁ。
アンドレ・ドラン≪室内の情景(テーブル)≫
実物はもっと赤色が鮮やかで力強かったです。
ゴッホが描く室内画にも似ているけれど、それより年代も進んでより色彩を強調してきている感じ。
最後はモネの≪睡蓮≫で締め!
写真撮影OKでした。
数か月前の新婚旅行で、オランジュリー美術館のモネの睡蓮の部屋を体験してきたばかりなので、さすがにそれと比べちゃってインパクトはなかった。
というわけで、印象派からモダン・アートまでお腹いっぱい楽しめる素晴らしい展覧会でした。
印象派はみんな大好きなので、行くとミーハーみたいなのでなんとなく避けようとしていたんですけど(笑)、やっぱり楽しい。
5/7まで!