劇団☆新感線『修羅天魔〜髑髏城の七人 Season極』感想
見てきました！！
はい！最高でした！
本当にありがとうございます！！
これで約1年間に及んだ劇団☆新感線の髑髏城シリーズも最後となりました。
本当に本当に楽しませていただいて、感無量です。
ネタバレ感想書きます。
修羅天魔は何よりストーリーがいままでの髑髏城と全然違うところが最大の特徴。
まさかの主人公の捨之介がいないし、そして蘭兵衛もいない！
わたしは「天海祐希と古田新太が出演する」という情報のみで会場に向かったので、捨之介も蘭兵衛もいないとはつゆ知らず、「全然違う！」と驚いたし、ものすごく新鮮でした。
脚本を担当した中島かずきさんもパンフレットの中で言ってたけど、これはもはやほぼ新作では？
そして、「いつもと違う髑髏城なんて……駄作になってたらどうしよう……」と無駄に心配していたのが嘘のように楽しかったです。
いつもは一人で舞台は見に行くんだけど、今回は髑髏城初見の夫を連れて行ったのでなおさら不安だったのでした。
おもしろくって本当にうれしい！
まず、オープニングから最高にかっこいいんだよな〜！
あのタイトルが出るあのシーンの天海祐希。
最初から「最高だ……」と涙ぐんでしまったよね。
これがラストシーンにもつながって、これもまためちゃくちゃかっこいい。
そして今回の修羅天魔で特に目立っていたのが新キャラ夢三郎。
いままでの髑髏城シリーズの太夫と蘭兵衛の良いとこ取りしちゃったような良いお役でした。
まず、太夫が女性の格好をした男性っていうところから、現代らしさや歌舞伎っぽさも感じられてものすごく美しい（『風髑髏』では男性が男性を好むのを小馬鹿にしている描写があって、それがとても嫌だった）。
夢三郎演じる竜星涼の歌唱力がもうちょっと上がればなおのこと良いかな。
まだまだ先は長いしこれからでしょ！
中盤の夢三郎の裏切りはめちゃくちゃショックを受けました。
いままでの髑髏城で蘭兵衛が裏切るシーンよりも悲しい。
蘭兵衛は一応天魔王に操られていた部分があるけど、夢三郎は最初っから裏切っていたわけだからなぁ。
そしてショックと同時にいままでの太夫こと夢三郎から、天魔王の息子に変わるところで、声質から立ち居振る舞いまでガラッと変わるところがすごく良いです。
演じた竜星涼って全然知らない俳優さんだったんだけど、こんなにガラリと雰囲気を変えられるものなんだと感激しました。
なによりかっこいいし。
今回の『修羅天魔』では、何度も書いているように捨之介も蘭兵衛もいないし、「髑髏城の七人って誰になるん？」と疑問に思いながら観劇していたのですが、なるほどそこの七人か。
新キャラの清十郎かっこよかったな～！
川原正嗣さん、殺陣が抜群にうまい！
あ、あとパンフレットで『元市川染五郎の松本幸四郎』さんがコメントしていたのが個人的にうれしかったです……。
そして今回楽しみにしていた古田新太の天魔王。
いやいやさすがの貫禄というか迫力というか、存在感が違うね。
役柄もいままでの天魔王と違って、織田信長の影武者か？本物か？極楽大夫が信じたのはいったい誰なのか？と悩ませるところが、天魔王というキャラクターがより深まった気がするし、見ているわたしも終始ハラハラでした。
ちょっと棒読み感があったような気がするけどね～。
公演終盤はきっともっと良くなっているはず。
あと、髑髏城の七人シリーズはシリアスとギャグの絶妙なバランスが好きなんだけど、修羅天魔ではさらにバランスが良くなっていました。
無界の里が皆殺しになるシーンなんて、いままで毎回号泣で見ていたんですけど、今回はちょっとクスリともさせられて、それも嫌な感じではないのが良いね。
あと、髑髏城に七人が突撃していくそれぞれの戦いぶりも、シリアスだったり楽しかったりして飽きずに楽しめました。まぁここは前々からそうかな！
あ、髑髏党メンバーの歌唱力の高さには驚きました。
うますぎでしょ、オペラかな？
ちなみにわたしは贋鉄斎登場シーンで絶対行われるコントのような部分は、どの髑髏城でもあんまり好きじゃないです(笑)。
すみません、ああいったギャグはどうも引いてしまって……。
ステージアラウンドのおもしろさについては、もうここでは書かないよ。
6回も行って散々書いた気がするし。
ただ、今回は一番最後尾の席だったので、より『座席が回ってる』感が楽しめました。
舞台に近いと意外と回ってる実感があんまりないんだよね。
アトラクションとして楽しかったし、なにより一緒に行った夫が楽しんでくれたのがうれしかったなぁ。
自分が好きなものを人にも楽しんでもらえるって、本当にうれしいです。
一緒に行くとまた違った感想も出てきて、いつもよりさらに楽しかった！
さて、約1年間にわたった髑髏城シリーズを振り返って、一番好きなのはなんだったかなと考えたんですけど、わたしは『鳥』と今回の『修羅天魔』です。
『鳥』は何より捨之介役に阿部サダヲってところで、いままでの捨之介とはガラッとイメージが変わったし、早乙女太一の蘭兵衛がやっぱり最高にかっこいい。
そして今回の『修羅天魔』はストーリーの思い切った改編。
ここまで変えてくるとは思わなかったし、しかもおもしろいってすごい。
さあ、そして次の劇団☆新感線は『メタルマクベス』ですよ！
めっっっちゃ楽しみ！『メタルマクベス』も新感線の演目でかなり好きなやつ。
しかし、最初の公演が、同じくIHIステージアラウンドで、7/23～8/31なんだよなぁ。
わたし、子ども産まれる予定日が7/31でしかも里帰りで福岡にいるっていうね。
絶対に見に行けないのでした……。
映像化を心待ちにしています！！！！！涙
