Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』ネタバレ感想
いろんな賞を取りまくっているという噂を聞きつけて鑑賞しました。
Netflixオリジナル映画かぁ。すごいなNetfix。
これからどんどん増えるんだろうな。
で、『ROMA』なんですけど、とにかく『よくわからない』映画なんですよね。
まず、時代背景がわからない。
前半は、ある家族と家政婦さんの日常が淡々と描かれているだけで、説明があるわけでもなかったので、関係性を理解するのにも時間がかかりました。
いつの時代かもわからず、映画の中盤ぐらいで70年代……という台詞が出てきて、ようやくそれが理解できたという感じ。
兵隊が更新していたり、突然デモが起こったり、70年代のどの国でどんなことが起こっているかもわからないまま話が進むんですよね。
『ROMA』は完全にイタリアのローマのことだとばかり思っていたんですけど、映画を見てるとどう考えてもイタリアじゃないし。
ちなみに後で調べてメキシコだとわかりました。
余計な説明は一切なく、しかも映画は白黒。
非常に理解しにくいし、ストーリーも重たいんだけど、なぜか、というかそれゆえにお洒落な雰囲気すら漂ってくる不思議な映画でした。
ストーリーはもう、つらいです。
死産なんてもう最悪だし、見ていられません。
死産ですら淡々としてて、それがまだつらい。
家政婦のクレオさんの恋人なんてもう最低すぎる。
映画の中で、『格差』のことは述べられてはいなかったものの、見ているだけで伝わってくるんですよね。
家政婦のクレオは身分が低くて、雇い主は白人で、そこの奥さんはクレオにきつく当たるし、どこか見下している感じがする。
女性蔑視もあるんだろうな。
そんな中でも、その家庭の子どもだけは、クレオを家族のように慕っていて、それこそがこの映画の救いになっているような気がしました。
正直言って、わたしは全然好きな映画ではないです!
だってつらいんだもん。
ただ見終わったあとに色々調べて確認したくなる映画ではありました。
町山さんのレビューがわかりやすくて良かったです。