映画『シェルブールの雨傘』と『ラ・ラ・ランド』感想
『シェルブールの雨傘』を見ました。
全編ミュージカル映画は初めて見たかもしれない。と夫に言ったら「そんなことないやろ。『オペラ座の怪人』とか『レ・ミゼラブル』もずっと歌ってなかった?」って言われたんですけど、そうだっけ……。全然覚えてない……。
フランス語のミュージカル映画はめずらしいような気がする。わたしが見てないだけだろうけど。
戦争に行ってしまった恋人を待てずに、裕福な他の男と結婚してしまったジュヌヴィエーヴ。
戦争から帰ってきた恋人ギイも、最終的には別の女性と結婚して子どももできて、幸せなところに、ジュヌヴィエーヴと再会……!
もちろん二人がどうかなることはなく、そのまま別れてしまうんだけど、なんとも切ないラスト。
てゆーかジュヌヴィエーヴ!ギイとの子どももできたんだから、たったの2年ぐらい待ってあげなよ……と突っ込んじゃったんだけど、17歳の2年ってきっとすごく長いし、今みたいに毎日連絡が取れるわけでもなく、たま〜に来る手紙ぐらいじゃ耐えられないよね、うんうん、と思いながら見ました。
ストーリーとしてはそんなにめずらしいものではなかったんだけど、全編がミュージカルでとてもお洒落で新鮮でした。
と、この映画を見終わった後、夫が「『ラ・ラ・ランド』はこの映画に影響を受けたらしいよ」というので、改めて『ラ・ラ・ランド』を見直しました。
感想書いてました。
当時は『ラ・ラ・ランド』全然好きじゃなかったんですけど、今見返すと、何これすごく良い映画ではないか……!
ストーリーは『シェルブールの雨傘』とほぼ同じと言っていいかもしれない。
シェルブールの悲恋だけ取ってきて、とびきりポップに華やかにしたのが『ラ・ラ・ランド』と感じました。
グッと惹きつけられる音楽と、華やかな衣装は、以前に見たときからわかってはいたけれど、60年代の映画であるシェルブールを見た後だと、それがなおさら引き立てられてました。
特にラストのあの妄想のシーンは、もちろんシェルブールにはなかったもので、結局は別れるしかなかったんだなぁと切なさが倍増。
当時あんなにも話題になったはずだよなぁと非常に今さらながら実感してしまいました……(遅)