映画『勝手にふるえてろ』感想
ゴールデンウィークに見ました。
主人公は20代中盤か後半ぐらいなのかな。
OLヨシカがずーっと片思いしてる「イチ」と、突如アタックしてきた会社の同僚「二」との恋愛のおはなし。
原作は読んでません。
なんだか自分と重なる部分が多々あって、見ててかなり痛々しかったです。
どこかに自分と重なる部分を見出して、ウッとなった女性は多いんじゃないだろうか。
「あー、こういうのあるある!」を楽しむ映画でもあるし、その「あるある」がきつい映画でもある。
あるある①
OL風景
休憩室での風景や、隣の席の同僚との雑談、飲み会の様子、わかる、わかるよ!
ただ、私個人的なことなんですけど、職場であんなにプライベートなことをおしゃべりできる同僚(クルミちゃん)がいるなんて、めちゃくちゃ恵まれてるからな?
ヨシカは冴えないOLとして描かれているんだけど、本当に冴えなかったらあんなに良い友人はできません!
※私は同じ部署の隣の席の女の子(同じ年齢、ほぼ同じ年数働いてる)のLINEすら知りません。おっと悲しくなってきたぞ…
あるある②
脳内片思い
彼だけが自分のことをわかってくれて、実は彼も自分のことを気にしてくれているのでは…!?と思い込むこと、あるよ、あるある。
でも、イチカは実際に同窓会まで企画しちゃうんだから、めちゃくちゃ積極的だし自分とは違うなって(どうしてもヨシカと自分を比べてしまう)。
あるある③
一人暮らしの様子
仕事終わってから一人きりになったとき、好きなものに囲まれて、好きにご飯食べて、好きな音楽聞いて、趣味を楽しむあの感じ、とてもわかります。
まぁ、わたしは松岡茉優ではないのでもっと汚いのですが……。
と、こんな風に「あるある!」と共感しつつ、それは客観的に見るとこんなに痛々しいのね、と悲しくもなりました。
物語の中盤までのOLの生活と、妄想の世界までは結構好きでした。が、これは夫とも話してたんですけど、「クルミ」の存在も「二」の存在も妄想だったら最高だったんだけどな。
そしたらめちゃくちゃ共感するよ!
物語後半の、ヨシカが「妊娠している」と嘘をつくくだりからは、ちょっと現実離れしてきちゃったかな。
職場であんなに暴言を吐くなんて、現実じゃあまり考えられないし、せっかく「あるある」を楽しんでいたのに、一気にフィクションっぽくなっちゃって残念でした。
と、不満はあるんだけど、見終わった後は女同士でめちゃくちゃ語り合いたくなる映画ですね……。
わたしはまぁこうやってブログに書くだけなんですけどね……。
あ、「イチ」役の俳優さんがかっこよかったです。
松岡茉優は、美人なのに、役柄によって冴えない感じも出せるのか……と書こうと思ったけど、正直ずっと美人でした。冴えないOLなめるなよ?(すみません、松岡茉優は好きですよ)