劇団☆新感線『けむりの軍団』感想
8/4 14:00〜行ってきました!
ネタバレ感想です。
まず、とにかく早乙女太一くんがかっこいい!
太一くん目当てで見に行ったと言っても過言ではないです。
殺陣がね、相変わらずズバ抜けてうまいよね。
『けむりの軍団』は正直ストーリーは好みではなかったんだけど、この殺陣だけでもうお腹いっぱい胸いっぱいです。
え?12月にある劇団朱雀復活公演ですか?
もちろんチケット手配済みですよ!
しかし、太一くんは目良家家臣の大将的な役柄だったんだけど、あの口下手設定は要らないんじゃないかな。
最後の十兵衛との戦いではすでにカタコトでもなくなってるし笑。
クールで真っすぐな剣士っていう設定で十分だよ。
策略と会話劇のおもしろさ
古田新太演じる主人公の十兵衛は軍配士。
たった四人でどうやって目良家を出し抜くのか、というお話なだけあって、「噓八百じゃん!」と思えるような策略がおもしろいです。
特に後半は怒涛の「実はこっちが敵」「本当はあの人がだましている」のオンパレードで集中しないとわからなくなっちゃいそうでした。
しかしなぁ、おもしろいんだけど、十兵衛のキャラクターにあんまり魅力を感じられなかったなぁ。
紗々姫や源七を守るのも最後まで嫌々って感じで、どうして紗々姫がそこまで十兵衛を信頼できるのか理解できず。
十兵衛のパートナー的存在である浪人の輝親のことも、最後まで扱いがひどいし、それが最後まで続くのがきつい。
いや、最終的には十兵衛は輝親を守っているし、仲は深まっているんだけど、わたしにはそれが態度に出ていないように感じました。
物語のテンポの良さとコミカルさ
舞台が切り替わるときに映像で「ここはどこですよ」って説明が入るのですごくわかりやすかったです。
しかも切り替わりが多めだったからテンポが良くて合計3時間ぐらいの舞台があっという間!
飽きることなく楽しめました。
ストーリーも意外とコミカルで楽しい。
もっとシリアスなイメージをもってたんだけど、歌あり踊りありで盛り上がったしねぇ。
が、ラストで「その後」をあっさりまとめすぎでは。
えええ、そんなダイジェストで?しかも文章で?と思ってしまった。
まぁ物語の尺的にしかたないんだろうけど、もうちょっと演劇で見せてほしかったなぁ。
相変わらず充実のパンフレット
新感線恒例のB4判大きいパンフレットは今回も素晴らしかったです。
インタビューぎっしり、写真は最高にかっこいい、物語の背景もしっかり書いてある。
正直今回の舞台はそこまで大好きな内容ではなかったんだけど(パンフ読んだら脚本が倉持裕さん。『乱鶯』と同じ人。『乱鶯』もあんまり好きじゃなかったから、わたしの好みではないということですね。わたしはやっぱり中島かずきさんが好き!)、絶対写真はかっこいいんだろうなぁという確信があり、今後も新感線を応援する意味で購入しました!
はぁ、買ってよかった。
と、突っ込みどころはいっぱいある今回の『けむりの軍団』でしたけど、それも含めて楽しめました。
文句もいっぱい書いちゃったけど、カーテンコールでは涙するわたし。
やっぱり舞台はいいね。
しかし、IHIステージアラウンドに最近慣れすぎていたので、久しぶりに赤坂ACTシアターだと回らない物足りなさを感じてしまいました(笑)。贅沢な慣れ!
今後も劇団☆新感線全力で応援します。